眠れない夜があってもいい、という視点

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布団に入っても目が冴えて、時計を見ては「もう〇時か」と焦る。そんな夜を過ごしたことのある人は、少なくないのではないでしょうか。眠ろうとすればするほど、かえって眠れなくなる。今回は、そんな夜の中で頭の中に何が起きているのか、そして「眠れないこと」との少し違う付き合い方について考えてみます。

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眠れない夜、頭の中で何が起きているか

眠れない夜は、多くの場合「眠らなければ」という焦りとセットになっています。明日の予定を思い、今日眠れなかったらどうなるかを考え、時計を確認しては数字に一喜一憂する。この一連の思考そのものが、脳を覚醒させる方向に働いてしまうとされています。

本来、眠りは意識してコントロールできるものではなく、条件が整ったときに自然と訪れるものだとされています。ところが「眠らなければ」という強い意識が働くと、脳はむしろ活動モードに近づいてしまう。皮肉なことに、眠ろうとする努力そのものが、眠りを遠ざける要因になり得るのです。

Photo by Alicia Christin Gerald on Unsplash

「眠らなきゃ」が眠りを遠ざける

「今夜も眠れなかったらどうしよう」という予期不安は、眠れない夜を経験した人ほど強くなりやすいとされています。一度眠れない夜を経験すると、次の夜、布団に入ること自体が緊張の引き金になってしまう。この悪循環は、不眠に関する研究でもたびたび指摘されているところです。

厄介なのは、この不安が「眠れないこと」そのものよりも、日中のつらさを大きくしてしまう場合があることです。「昨夜も眠れなかった」という事実に意識を向け続けることで、実際の睡眠不足以上に、心身の疲労感が増してしまうことがあるのかもしれません。

Photo by wd toro 🇲🇨 on Unsplash

眠りを急がない、という選択

眠れない夜に、無理に眠ろうとするのをやめてみる。それは一見、逆効果に思えるかもしれませんが、「眠らなければ」というプレッシャーそのものを手放すことで、かえって身体の緊張がほどけていく、という考え方があります。

眠れない時間を「失敗した夜」として扱うのではなく、ただ静かに横になっている時間として受け止めてみる。それだけの見方の変化が、翌朝への焦りを少しやわらげてくれることもあるようです。眠りは、コントロールしようとするほど遠ざかり、力を抜いたときに近づいてくるものなのかもしれません。

Photo by Samantha Gades on Unsplash

まとめ

眠れない夜があっても、それは失敗ではありません。眠りを急がず、ただその時間をやり過ごすことも、ひとつの付き合い方なのだと思います。次回は、少し視点を変えて、アーユルヴェーダが見る「眠り」という時間についてお話しします。

お時間あれば、もう少し。

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