Jyotish

インドで受け継がれてきた、星を読む文化と知の体系。空の配置を手がかりに、
人と時間をどう捉えてきたのかをたどります。

  • 120年を、順番に歩く

    120年を、順番に歩く

    ジョーティッシュには、ダシャーという考え方があります。
    人生を、惑星ごとの期間に区切るものだそうです。
    よく使われるのは、ヴィムショッタリ・ダシャーです。
    九つの惑星が、決まった順に受け持つといいます。
    一巡すると、ちょうど120年になるそうです。
    期間は、惑星ごとに7年から20年まで違います。
    どこから始まるかは、生まれたときの月の宿で決まります。
    そのため、多くの人は途中の期間から始まるのだとか。
    未来を言い当てる道具というより、時間の区切り方の約束事です。
    120という数に、どんな意味を見たのでしょうか。

  • アーユルヴェーダを、今どう読むか——科学、安全性、老いと星の話

    アーユルヴェーダを、今どう読むか——科学、安全性、老いと星の話

  • 伸び縮みする、もうひとつの一日

    伸び縮みする、もうひとつの一日

    インドの暦には、独自の一日があります。
    太陽と月の角度差で、決まります。
    角度が12度進むごとに、日が変わります。
    この単位を、ティティと呼びます。
    ひと月には、30のティティがあります。
    月の満ち欠けを、30に分けた単位です。
    長さは日によって、少しずつ違います。
    月と太陽の位置関係が、基準になっています。
    静かに刻まれる、もうひとつの時間です。

  • 火星が見る先は、正面のほかにふたつ

    火星が見る先は、正面のほかにふたつ

    西洋占星術のアスペクトは、角度だけで決まるのだそうです。
    ところがジョーティッシュには、独自の見方があるといいます。
    火星は自分の室から、四番目と七番目と八番目を見るとされます。
    木星は五番目と七番目と九番目を見るのだそうです。
    土星は三番目と七番目と十番目を見るといいます。
    七番目、つまり正面だけは、どの惑星も共通して見ているようです。
    残りの角度は、惑星の性質と結びつくと説明されてきました。
    角度がひとつ違うだけで、読み解き方も変わるのでしょうか。

  • 影の惑星、ラーフとケートゥ

    影の惑星、ラーフとケートゥ

    ジョーティッシュには九つの惑星が登場します。
    太陽や月、水星や金星など七つは実在の天体です。
    残るふたつがラーフとケートゥです。
    これは天体ではなく、軌道が交わる点なのだそうです。
    月が地球を回る面は、太陽の通り道と少し傾いています。
    その交わる二点のうち、月が北へ抜ける点がラーフ。
    南へ抜ける点はケートゥと呼ばれています。
    日食や月食は、この交点の近くで起こります。
    実体のない点も、惑星として数えられているのです。
    見えないものに意味を見出す視点が、ここにあるのでしょうか。

  • 惑星が逆行する、その仕組み

    惑星が逆行する、その仕組み

    夜空で惑星が逆行して見える日があります
    実際に後戻りするわけではありません
    地球より外側を回る惑星を
    内側の地球が追い越すときに
    そう見えるだけなのだそうです
    追い越し車線から隣の車を見ると
    一瞬遅れて見えるのと似ています
    ジョーティッシュではこの動きを
    ヴァクリ、逆行の星と呼びます
    逆行の間は惑星の力の働き方が
    いつもと少し違うと考えられています
    空の動きを知ると
    星の学びも身近に感じられるでしょうか

  • 出生図の十二室、バーヴァという地図

    出生図の十二室、バーヴァという地図

    インド占星術には、出生図を分ける考え方があります。
    部屋の数は、12だそうです。
    これは「バーヴァ」と呼ばれています。
    生まれた瞬間、東の地平線にあった星座が第一室になるとか。
    これは「ラグナ」と呼ばれ、その人自身を映すそうです。
    そこから時計回りに、部屋が順に続きます。
    家族や財産、仕事などの領域を表すといわれています。
    惑星がどの部屋にあるかも、あわせて読み解くそうです。
    人生の場面ごとの傾向を映す手がかりになるのかもしれません。

  • 星座の基準、ふたつの流儀

    星座の基準、ふたつの流儀

    ジョーティッシュでは、実際の星の位置を基準にします。
    これを「サイデリアル方式」と呼ぶそうです。
    一方、西洋占星術は春分点を基準にしています。
    こちらは「トロピカル方式」と呼ばれるのだとか。
    地球には歳差運動という、ゆっくりとした揺れがあります。
    そのため、両者の間には少しずつずれが生まれるようです。
    現在、そのずれは二十四度ほどにもなるのだとか。
    同じ誕生日でも、星座の見え方が変わることがあるのでしょうか。

  • 曜日と惑星、静かな対応

    曜日と惑星、静かな対応

    インドの占星術では、曜日にも惑星が対応しています。
    日曜は太陽、月曜は月です。
    火曜は火星、水曜は水星です。
    木曜は木星、金曜は金星です。
    土曜は土星が司るとされます。
    日本語の曜日の漢字も、この並びと同じです。
    偶然なのでしょうか。
    それとも共通の起源があるのでしょうか。
    曜日を選んで何かを始める習慣もあるようです。
    生まれた曜日から、惑星との縁を考えてみませんか。

  • 惑星の「定座」と「減力」

    惑星の「定座」と「減力」

    インド占星術には「定座」という考え方があります。
    惑星ごとに、力を発揮しやすい星座があるそうです。
    太陽の定座は獅子座とされています。
    月の定座は蟹座なのだとか。
    反対に力が弱まる星座は「減力」と呼ばれます。
    太陽の減力は天秤座とされています。
    月の減力は蠍座と言われています。
    同じ惑星でも、入る星座で表れ方が変わるのでしょうか。

  • 27に分かれた、月の道

    27に分かれた、月の道

    ジョーティッシュには27の区分があるそうです。
    月の通り道を27に分けたものだとか。
    名前は「ナクシャトラ」というそうです。
    月はおよそ27日で空を一周するらしいです。
    1つの区分を、月は1日弱で通るのだとか。
    生まれた瞬間の月の位置を見るそうです。
    太陽星座とは少し視点が違うのでしょうか。
    星の動きを数字で追う学問なのかもしれません。

  • 月の宿、ナクシャトラ

    月の宿、ナクシャトラ

    「ナクシャトラ」という言葉をご存じでしょうか。
    ジョーティッシュで使われる、月の宿のことです。
    夜空を27のエリアに分けた考え方なのだとか。
    月は、約27日でこの27の宿をひとめぐりするのだそうです。
    生まれた瞬間、月がどの宿にあったか。
    それが、その人のナクシャトラになるそうです。
    一つひとつに、固有の性質があるとされています。
    西洋占星術の星座とは、また違う物差しなのかもしれません。

  • 生まれた瞬間の空

    生まれた瞬間の空

    ジョーティッシュでは、生まれた瞬間の星の配置を記録するそうです。
    そのまま座標として扱う、観測に近い学問なのだとか。
    惑星の位置そのものは動かせません。
    でも、そこからどう歩くかは人それぞれなのかもしれません。
    あなたが生まれた日の空は、今どこを指しているのでしょうか。

  • 月と惑星と、自分との距離を測る

    月と惑星と、自分との距離を測る