世界の暮らしと道具

世界のどこかの台所で使われてきた道具や知恵。土地の暮らしをたずねます。

  • 素焼きの壺が、水を冷やす仕組み

    素焼きの壺が、水を冷やす仕組み

    中東や北アフリカには、素焼きの壺で水を冷やす道具があります。
    陶器の表面には、目に見えないほど小さな穴が空いています。
    その穴から水がわずかににじみ出るのだそうです。
    にじんだ水が壺の外側で蒸発します。
    蒸発するとき、まわりから熱を奪っていきます。
    その結果、壺の中の水が少しずつ冷えていくといわれています。
    電気を使わない、昔ながらの知恵といえるでしょうか。
    インドでは「マトカ」、メキシコでは「オヤ」と呼ばれています。
    形や呼び名は違っても、仕組みはよく似ているようです。
    暑さの厳しい土地ほど、育ってきた道具かもしれません。