本と言葉の豆知識

紙や活字、言葉の由来。本棚から一冊を手に取りたくなる話を集めます。

  • 本の背に、小さな布が見える

    本の背に、小さな布が見える

    本を手に取り、背を上から見てみます。
    背の上下に、小さな布が見えることがあります。
    花布(はなぎれ)と呼ばれるものです。
    もとは、糸でとじた背を
    支えるための部品だったそうです。
    今では飾りとして付く本が多いようです。
    色や縞の柄は、本ごとに違います。
    次に本を開く前に、背も眺めてみませんか。

  • 句読点は、まだ若い

    句読点は、まだ若い

    むかしの文章には句読点がほとんどありません。
    文字は区切りなく続けて書かれていました。
    読む人が自分で区切りを見つけていたのです。
    一部の書物には、読みを助ける印もありました。
    句点や読点が広まったのは明治時代です。
    教科書がきっかけだったといわれています。
    国が句読法をまとめ、今の形に近づきました。
    句読点も、実はまだ新しいのかもしれません。

  • 本の奥付に、刷った回数が残る

    本の奥付に、刷った回数が残る

    本の最後に、小さな欄があります。
    奥付と呼ばれ、発行日が記されています。
    出版社や印刷した回数も書かれています。
    江戸時代には、板元を明記する決まりがありました。
    無断の複製を防ぐための仕組みだったそうです。
    版を重ねた本には、増刷の記録も残ります。
    重版の回数は、その本の人気を映すこともあります。
    次に本を開くとき、奥付をのぞいてみませんか。

  • 文庫本は、なぜこの大きさなのか

    文庫本は、なぜこの大きさなのか

    文庫本の大きさは、A6判とよばれる規格です。
    縦148ミリ、横105ミリほどの大きさです。
    昭和のはじめ、岩波書店が文庫本をはじめたといわれています。
    その際、手本になったのがドイツの小型本だったようです。
    安く、たくさんの人に本を届けたいという思いがあったそうです。
    片手で持てる大きさも、そこから選ばれたのかもしれません。
    今も文庫棚の前に立つと、その名残を感じられるでしょうか。