LOVE MYSELFから、SPEAK YOURSELFへ——自分を愛することは、自分の声を消さないこと

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「自分を大切に」と言われると、うなずきたい気持ちと、ちょっと待ってほしい気持ちが、同時に出てくることはありませんか。

BTSが掲げてきた言葉に、LOVE MYSELFとSPEAK YOURSELFがあります。二つの言葉は、どうつながっているのでしょう。

10月10日は、世界メンタルヘルスデー。そのつながりを考えるのに、ちょうどいい日です。

目次

「自分を愛そう」と言われても、できない日

LOVE MYSELFは、まっすぐで明るい言葉です。だからこそ、疲れている日には少しまぶしく感じます。

自信が持てない。自分のことが嫌いになる。何がつらいのかさえ、うまく説明できない。そんな日に「愛せない自分はだめだ」と思ってしまうと、自分を愛することまで宿題になってしまいます。

もっと小さくていいのだと思います。「今日は眠いな」と気づく。「今日はやめておこう」と決める。傷つけられる場所から、少し離れてみる。それだけでも、自分の味方になれています。

自分を愛するとは、いつでも自分を好きでいることではなく、苦しさを一緒になって否定しないこと。

BTSが、LOVE MYSELFの次に置いた言葉

BTSとUNICEFのLOVE MYSELFキャンペーンは、2017年の秋に始まりました。子どもや若い人への暴力をなくすこと、自分を大切にする気持ちや心の健やかさを育むこと。そうした願いが、ひとつの活動として結ばれています。(UNICEF)

OFFICIAL REFERENCEUNICEF and BTS celebrate success of ‘groundbreaking’ LOVE MYSELF campaignLOVE MYSELFキャンペーンの歩みを伝えるUNICEFのプレスリリースです(英語)。UNICEF ・ Photo: UNICEF/UN0531087/Haro

2018年9月24日、国連総会の場で、RMは自分自身の物語を語りました。そして世界の若者に向けて、こう呼びかけます。自分を愛することを学んだのだから、今度は自分自身について語ってほしい、と。名前や出身、肌の色、ジェンダーアイデンティティにかかわらず。(UNICEF)

OFFICIAL REFERENCERMの国連総会スピーチ(2018年9月24日)「SPEAK YOURSELF」を呼びかけたスピーチについて、UNICEFが伝えたプレスリリースです(英語)。UNICEF ・ Image: UNWebTV

愛することの次に、語ること。自分を大切にすることは、自分の声を持つことへつながっています。

声は、整っていなくて大丈夫

語るといっても、立派なスピーチは要りません。

今日は、ちょっと疲れた。
それは、少し苦手です。
聞いてほしいことがあります。

短くても、迷っていても、それは自分の声です。

声には、聞く人が必要になる

ただ、勇気を出して話しても、「考えすぎだよ」「みんな同じだよ」と返されたら、その声はもう一度、小さくなってしまいます。

WORLD MENTAL HEALTH DAY 2026Lived experiences heard: real voices, real change2026年のテーマは、当事者の経験が「聞かれる」こと。WHOは、当事者が体験を話すよう求められても意思決定から外されることがあると指摘し、意味のある参加とは、聞かれるだけでなく、政策やサービスづくりに関わることだとしています。WHO ・ Image: Getty Images

心の問題を語る責任を、苦しんでいる人だけに負わせない。話す人がいるなら、聞く人も必要です。

制度の話だけではありません。「考えすぎだよ」と返す前に、「そうなんだね」と受けとめてみる。それだけで、小さな声は、少し出しやすくなります。

自分の声を、自分で消さない

自分を愛せない日は、たぶんあります。そんな日にまで、愛せない自分を責めなくていいのだと思います。

LOVE MYSELFとは、自分を好きになることだけではなく、好きになれない自分も置き去りにしないこと。そう考えると、少し肩の力が抜けませんか。

自分の声を、自分で消さない。誰かの声を、きれいに整えすぎずに聞く。今日のあなたの「ひとこと」は、何でしょうか。

お時間あれば、もう少し。

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