空と宇宙の豆知識

雲や風、月や星。頭上に広がる気象と天文の話を、静かに集めます。

  • 木枯らし1号には、条件がある

    木枯らし1号には、条件がある

    木枯らし1号は、気象庁が発表する言葉です。
    東京では、いくつかの条件があるそうです。
    10月半ばから11月末までの間であること。
    西高東低の冬型の気圧配置であること。
    北寄りの風が、秒速8m以上で吹くこと。
    これらがそろった最初の風が、1号になります。
    観測される地域は、関東と近畿に限られます。
    毎年必ず発表されるわけではありません。
    条件を満たさないまま、冬に入る年もあります。
    風の冷たさに、季節の境目を感じてみませんか。

  • 露は、空から降りてこない

    露は、空から降りてこない

    今日は二十四節気の寒露にあたります。
    草の葉に、露がつく季節です。
    露は、空から降るのではないそうです。
    葉の表面が冷えると、
    まわりの水蒸気が水滴になります。
    晴れて風の弱い夜は、
    熱が空へ逃げやすくなります。
    葉が気温より冷えるのです。
    これを放射冷却と呼びます。
    雲が多い夜は、露が少なめです。
    夜の空の様子が、
    朝の葉に映っているのかもしれません。
    明日の朝、葉をのぞいてみませんか。

  • 秋分の日、昼が少しだけ長い

    秋分の日、昼が少しだけ長い

    今日は秋分の日です。
    昼と夜が同じ長さになる日とされています。
    実際には、昼のほうが少し長いそうです。
    太陽の光は大気で屈折します。
    地平線の下にある太陽の光も届くのです。
    さらに太陽は点ではなく丸い形を持ちます。
    上端が沈みきるまでを昼と数えるためです。
    この二つの理由が重なります。
    だから昼のほうが少し長くなるようです。
    差はわずか数分ほどだそうです。
    秋の空を見上げてみませんか。

  • うろこ雲の下は夏、雲の中は氷点下

    うろこ雲の下は夏、雲の中は氷点下

    うろこ雲は、秋によく見られる雲です。
    魚のうろこのように、小さな雲が並びます。
    正式には巻積雲と呼ばれています。
    細かい氷の粒でできているのだそうです。
    浮かんでいる高さは、五千メートルより上だとか。
    真夏でも、そのあたりの気温は氷点下と言われています。
    地上の暑さとは、まるで別の世界のようです。
    形が崩れやすく、長くはとどまらないのも特徴です。
    昔から、天気が変わる前触れとも言われてきました。
    今日の空にも、浮かんでいるでしょうか。

  • 虹が、丸くは見えない理由

    虹が、丸くは見えない理由

    空にかかる虹は、弧の形に見えます。
    けれど本来の姿は、丸い円なのだそうです。
    太陽の光は雨粒の中で屈折し、反射します。
    その光が目に届く角度は、ほぼ決まっています。
    角度はおよそ42度前後だといわれています。
    地面が光をさえぎるため、下半分は見えません。
    飛行機の上からは、円形の虹に出会うこともあるそうです。
    見る人の位置によって、虹の見え方は少しずつ違うのでしょうか。
    隣にいる人と、同じ虹を見ているようで違うのかもしれません。