WWOOFという、もうひとつの旅

旅というと、観光地を巡ったり、有名な景色を写真に収めたりすることを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれど世界には、まったく違うかたちの旅があります。今日ご紹介したいのは、WWOOFという仕組みを通じた旅です。

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WWOOFって、なに?

WWOOFとは、Worldwide Opportunities on Organic Farmsの頭文字をとった呼び名です。有機農家での作業を手伝う代わりに、食事と滞在場所を提供してもらう、という仕組みだと言われています。

お金を払って泊まるのではなく、体を動かして働く時間そのものが、旅の対価になる。そんな交換のかたちが、世界各国に広がっているようです。

農作業といっても、内容は農園によってさまざまなようです。野菜の収穫を手伝うところもあれば、動物の世話をするところ、家づくりや薪割りのような作業をするところもあると言われています。

木製の柵と緑の植物が並ぶ農園

「観光」ではなく、「暮らす」旅

観光旅行は、多くの場合「見る」ことが中心になります。名所を訪れ、写真を撮り、また次の場所へ移動する。もちろん、それも旅の楽しみ方のひとつです。

けれどWWOOFでの旅は、少し違うようです。決まった滞在期間、その土地の暮らしのリズムの中に、身を置くことになります。朝は何時に起きて、どんな作業をして、どんな食事をとるのか——観光客としてではなく、その場に暮らす人として、日々を過ごすことになるのかもしれません。

言葉が通じない場面もあるかもしれません。それでも、一緒に土を耕したり、収穫した野菜を分け合ったりする時間の中で、言葉を超えた交流が生まれることもあると言われています。「見る旅」から、「する旅」への切り替わり。それが、WWOOFという仕組みの持つ、もうひとつの顔なのかもしれません。 土地の暮らしにそっと触れるという意味では、以前ご紹介したヨーロッパの旅の記事にも近い感覚があるかもしれません。

緑の葉物が並ぶ畑

誰にでも開かれているわけではない現実

魅力的な話に聞こえる一方で、誰にでも簡単にできることではないのも事実のようです。

農作業は、想像以上に体力を使うことが多いと言われています。慣れない土地での共同生活には、それなりの心構えも必要になるでしょう。受け入れ農家との相性、環境への適応など、実際に始めてみないとわからないことも多いようです。

行く前には、その国のWWOOF団体の情報を確認したり、必要な手続きを調べたりする準備も欠かせません。憧れだけで飛び込むには、少し準備がいる旅なのかもしれません。

まとめ

旅のかたちは、ひとつではありません。

土地の食に触れることについては、体を支える、毎日の食卓という記事でも少し触れています。

観光地を巡る旅もあれば、こんなふうに、土地の暮らしにそっと混ざりこむ旅もあります。もし興味を持ったなら、まずはWWOOFの公式サイトを覗いてみることから、始めてみてもいいかもしれません。

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