世界の朝の食卓②|小皿の朝食と、招かれざるお客さん

WORLD BREAKFAST 世界の朝の食卓 No.02
小皿にオリーブ、チーズ、野菜、卵などが並ぶトルコの朝食のペン淡彩スケッチ

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トルコで朝食を食べたときのこと。印象に残ったのは、オリーブの種類の多さだった。

緑のもの、黒いもの。それぞれ小さな器に入っていて、トマトやきゅうり、チーズと一緒に、大きな皿に並んでいる。そばには薄いパンと、くびれたグラスに入ったチャイ。

緑と黒のオリーブ、チーズ、野菜の小皿と、薄いパン、チャイが並ぶトルコの朝食

オリーブ、とひとことで呼んでいたけれど、朝からこんなにいろいろある。添えものというより、ちゃんと朝食の一品なのだ。

パンを食べて、チーズを食べて、次はどのオリーブにしよう。小さな器が並んでいると、食べる順番まで迷ってしまいそうだ。

白い小皿に盛られた緑と黒のオリーブのペン淡彩スケッチ
朝のオリーブ

トルコで「カフヴァルトゥ」と呼ばれる朝食は、こうしてパンやチーズ、野菜、オリーブ、甘いものなどを組み合わせて楽しむ。内容は地域や店によってさまざまで、オリーブにも色や大きさ、味わいの違いがあるという。[1]

ところが、この朝には、料理のほかにも気になるものがあった。

蜂が、寄ってきた。

小皿の縁に集まった2匹の蜂と白いスプーン

それも、なかなか落ち着いて食べられないくらいに。小皿には、招いた覚えのないお客さんまでやってきた。

白いスプーンを渡した器の縁に、2匹。オリーブの違いを楽しみたいこちらにも、少し遠慮してもらいたいところだ。

前回のロンドンでは、隣の人の朝食が気になった。今度のトルコでは、自分の皿に寄ってくる蜂が気になる。旅先の朝ごはんは、食べもの以外のことまで覚えている。

小さな皿にオリーブやチーズ、ジャムが並ぶトルコの朝食のテーブル

もちろん、トルコの朝が毎日このような食卓というわけではない。忙しい平日には、ごまをまぶした輪の形のパン「シミット」と紅茶で手早く済ませ、週末にはゆっくり朝食を楽しむこともあるそうだ。[1]

次に食べるなら、オリーブをもう少しゆっくり味わいたい。

蜂のみなさんには、別のテーブルをお願いできないだろうか。

お時間あれば、もう少し。

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